流星群といえば、時々ニュースなどでも取り上げられていますね。
夏でも秋でも流星群は観測できますが
今回は冬に見られる流星群についてのお話しです。
観測のポイントや
冬の観測ならではの防寒対策についても
お伝えしたいと思います。
冬の流星群を観測してみよう!
毎年ほぼ安定して多くの流星が出現する流星群は3つあります。
・しぶんぎ座流星群
・ペルセウス座流星群
・ふたご座流星群
これらが「三大流星群」と呼ばれています。
この中でペルセウス座流星群は夏に見れる代表的な流星群になります。
三大流星群ほど沢山見れませんが、しし座流星群は冬に見れます。
しし座流星群を含む、冬に見られる流星群の特徴をまとめてみました。
ふたご座流星群 【見れる時期】12月4日 ~ 12月17日 【ピーク】 12月13日
【1時間に見れる数】40~60個 【流星の特徴】短い
しし座流星群 【見れる時期】11月6日~11月30日 【ピーク】11月17日
【1時間に見れる数】5~10個(例年)【流星の特徴】 速い・明るい
しぶんぎ座流星群 【見れる時期】12月28日 ~1月12日【ピーク】1月4日
【1時間に見れる数】40~50個【流星の特徴】 速い
全ての流星群は、流星が飛んでくる方向(放射点)のある星座名をとって星座名で区別されています。
○○流星群、と名前を聞けば、その星座の近くを放射点として流星群が見れますので
そんなに難しくはないです。
流星群は必ず毎年同じ時期に起きる現象ですが、
しし座流星群のように一定周期ごとに出現数が増加するタイプの流星群もあります。
結構さかのぼりますが、98年にニュースでも取り上げられた、しし座流星群なんかが有名ですね。
「1時間に見れる数」は、流星群のピーク時における1時間当たりの平均流星出現数です。
上の各流星群の特徴で書いたように、
1時間に数十個という流星が出現するのは決して珍しいことではなく
毎年起きていることなのです。
特に、しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群は沢山の流星を観測することができます。
一般的なピーク時の日時は年によって前後1~2日程度移動することがあります。
また、流星群によっては、ピークがその年により数日から数十日ずれるものもありますので
観測に行く時は前もって今年の情報をチェックしておく事をオススメします。
流れ星を見たい!!となれば、これらの”強力”な流星群のピーク時頃に夜空を眺めれば
簡単に流星を見ることができちゃいます。
流星群を綺麗に見るための観測方法は?
流星群を観測するなら、もちろん綺麗に観測したいものです。
観測する時のポイントですが・・
1 活動が活発な流星群が極大の時刻前後に行く
2 月明かりがない日
3 人工の明かりが少なく、空が広く見渡せる場所
これが重要なポイントとなります。
明るい月が空に姿を見せていると、その明るさに隠されてしまって
暗い流星が見えづらくなってしまいます。
ですから、月が空に出ていない時の方が、より多くの流星を見ることができます。
(満月に近い月ほど、明るい上に夜間に出ている時間が長いため、流星観察の妨げになります。)
流星群は放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。
「放射点」とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことです。
例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。
ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、
できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を見られる可能性が高くなります。
放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、
逆に放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになる為、長い軌跡の流星が多く観察できます。
都市部などでは町の明かりで、なかなか綺麗に星空を見ることができません。
星の光は、人工的な明かりよりずっと暗いです。
せっかくですから、街の明かりに邪魔をされない場所を選んで下さい。
流星群を観測する時の防寒対策
冬の流星群の観測ですから
当然ながら防寒対策は必須です。
防寒着や寝袋等の寒さ対策を充分にして観測に望んでください。
手袋、帽子はもちろんですが耳当ても絶対必要です。
風が強いと本当に辛いです。
耳当てで耳を隠すだけでも全然違います。
とにかく、着すぎかな??位がちょうどいいです。
着こむ上に、カイロを貼っておく事も忘れないようにしましょう。
あとは、毛布などです。
観測する時に明るい屋内から屋外に出てすぐの時は、目が暗さに慣れていません。
何分か屋外にいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。
屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、
目が慣れるまでしばらく(15分ぐらい)待つことも必要です。
なので屋外にいる時間が非常に寒いので毛布に包まって観測しましょう。
立ったままで流星を観察すると、上を向いた無理な姿勢を長時間続けることになって首を痛めてしまう事があります。
レジャーシートなどを用意して、寝転がったまま観察できる準備をしておけば
楽に長時間観察を続けることができます。
夜遅くの観測ですし眠気対策もかねて
保温水筒に熱いコーヒーや緑茶など、カフェインの入った飲み物もオススメです。
小腹が減った時の為に、具だくさんのスープなんかもいいと思います。
お腹もふくれますし、体も温まります。
子供さんを連れて観測される時は
くれぐれも風邪などひかないように注意してあげて下さい。
まとめ
冬の天体観測や流星群っていいですよね。
真冬ですので本当に寒いですが
寒いからこそ星が綺麗に見えます。
デートで行くのもいいですし
家族で天体観測しながらの一泊旅行も楽しいです。
防寒対策を万全にして、今年も流星群を観測しましょう!