火山噴火で被害はどうなるの?地震との関係や確率について

火山噴火のニュースをよく見ることがありますが、

もし噴火してしまうと、予想される被害はどのくらいになるんだろう?

という疑問や、

地震と噴火の関係と今後の爆発的噴火の確率などを
まとめました。

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火山が噴火すると被害はどのくらい?どうなるの?

まず、もし火山が爆発的噴火をした場合、

最悪の場合日本の総人口1億2,000万人が死亡すると予測されています。

その規模にもよりますが、一度、カルデラ噴火が起こると、
その周囲1100~200kmの範囲は火砕流で覆われます。

火砕流の速度は時速100kmを超えるため、
その地域は数時間以内に数100℃以上の高温の火砕流に襲われ、壊滅状態となるのは避けられません。

もし、過去と同じようなカルデラ噴火が現代に発生すると、
発生場所によっては、数10万~数100万人の犠牲者が発生するといわれています。

九州中部で巨大カルデラ噴火が発生すると、
火山灰は粒子サイズの大きいものは重いのであまり遠くまで流されないうちに降下しますが、
細粒のものは遠くまで運ばれます。

この結果、噴火地点に近いほど粒子サイズが粗い火山灰が厚く堆積し、
遠くには細粒の火山灰が薄く堆積することになります。

九州中部で巨大カルデラ噴火が発生すると、
火砕流で700万人が死亡し関西まで火山灰が50cm、関東まで10cm、
本州全体に10cm以上の火山灰が降るとしています。

南九州で、このような噴火が発生した場合、
この領域ではあらゆる農作物は枯死してしまいます。

さらに火山灰が数10cm以上の厚さまで降り積もった地域では、
灰の重みで建物の屋根が落ちてしまい、航空路を含むすべての交通網はまひ状態に陥ります。

その影響で物流も人の移動も困難になると予測されます。

貯水池や水道浄化池は火山灰のために取水不可能となってしまいますので、
広い範囲で断水状態が続きます。

また送電線の断線、電柱などに降り積もった火山灰によるショートで
大停電が起こるとの予測もされています。

このように、噴火の近くのエリアでけにとどまらず、日本全体に影響を
与える危険性があるのです。

富士山のパワーを1とした場合、
阿蘇山のパワーは600とされておりますので大変恐れられています。

地震と火山噴火の関係は?

地震が噴火を誘発するメカニズムには、以下の通り、さまざまなケースが考えられています。

(1)地震による圧縮ひずみが増大しマグマが絞り出される
(2)差応力が増加してマグマの貫入を誘発する
(3)地震動によってマグマだまりが揺さぶられマグマが一斉に発泡し,爆発的噴火をする
(4)周囲の岩盤の応力変化によってマグマだまりの圧力が減少し、マグマが発泡して軽くなり上昇を開始する

これまで世界各地で発生したM9以上の巨大地震は、
例外なく火山噴火を誘発したと考えられています。

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これは地震のマグニチュードが大きいと応力変化を起こす領域も広くなり、
震源域から遠く離れたところにある火山にまでも影響力が及ぶからだと考えられます。

20世紀半ば以降、M9を超える地震が発生した地域では
いずれも近くの複数の火山で数年以内に噴火が発生しているのです。

地震が火山噴火を誘発した例として有名なのは、
約300年前の宝永地震(M8,6)と富士山宝永噴火です。

宝永地震は1707年に遠州灘沖と紀伊半島沖で同時に発生した大地震で、
いわば東海地震と東南海・南海地震が連動した地震ですが、
この49日後に富士山が歴史の中でも珍しいほどの激しい爆発的噴火を起こしました。

火山が今後噴火する確率は?

東北地方太平洋沖地震の影響によって多くの火山で地震活動が高まった事実はあるものの、
これまでのところ噴火には至っていません。

霧島山新燃岳と桜島(いずれも鹿児島県)は3月11日の地震の直後に噴火を起こしていますが、
この二つの火山は元々、活発に噴火活動を繰り返していた火山です。

ですから、地震の影響で噴火したのか、たまたま地震と重なったのかは判断が難しいところです。

しかし世界の他の巨大地震の例では、数年たってから火山噴火が誘発されたと考えられる例もあることから、
まだまだ予断を許さない状況です。

これまで平均6000年間隔で起こっていたカルデラ噴火が、
ここ7300年間は発生していません。

噴火しない間が長くなると、次に爆発的噴火をした場合は
規模が大きくなり、甚大な被害が出るとも言われています。

気になる噴火の確率ですが、
今現在の状況から、短期間の予測はできても、
残念ながら数年先や数十年先の予想はできないのです。

しかし、火山活動が活発になっている現状は確かです。

カルデラ噴火はもはや、いつ起こっても不思議がない現象です。

阿蘇山の様子は阿蘇火山博物館がYouTubeでライブカメラ中継を行っていますので
日頃からチェックしておきましょう。

まとめ

自然災害ですので、
いつ、どこで、どれだけの被害があるのかは誰にも分かりません。

ですが、九州でも火山活動が活発になっている前兆は
ありますので、引き続き十分警戒しておきましょう。

家族との避難場所の確認や
防災グッズの点検を改めてしておきましょう。

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