RSウイルスの症状や基礎知識!通園通学はいつから大丈夫?予防方法と注意点

RSウイルスが猛威を振るう季節がやってきました。

RSウイルスって何?
たまに聞くけど、どんな症状?

という基礎知識から、通園通学の目安、
感染しない為の予防方法や注意点などを
お話ししたいと思います。

スポンサードリンク

RSウイルスって何?症状や基礎知識について

RSウイルスというのは、かぜの原因ウイルスの一種です。

このRSウイルス感染症は、日本においては毎年冬~春にかけて流行し、
2歳までにほぼ100パーセントの子供が感染します。

1歳までに約7割ほどの乳児が初感染し、
3歳までには全ての子どもが抗体を持ちます。

ただし、過去に感染して抗体を持っているから大丈夫!
という事はなく、生涯にわたって繰り返し感染するのが特徴です。

潜伏期間は2~8日あり、数日間にわたって風邪に似た症状が続きます。

感染すると、

鼻水
発熱(初めて感染した場合38℃~39℃)

などの呼吸器症状を起こします。

この後、下気道(気管、気管支、肺)に炎症が広がると重症化しやすく、
治癒まで時間がかかるので注意が必要です。

また、中耳炎を合併することもあります。

母体から移行する抗体では感染を防げないため、
産まれたばかりの生後0カ月から5カ月の赤ちゃんでも感染があり、
感染報告の約20パーセントを占めています。

新生児や乳幼児が感染してしまうと、細気管支炎や肺炎、中耳炎などを引き起こし、
重症化してしまう事もあります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つとも考えられていますので注意が必要です。

RSウイルスは感染力が高く、免疫ができにくいため繰り返し感染してしまいますが、
感染回数が多くなるほど症状は軽くなってきます。

RSウイルスになった時の通園や通学はいつから?

RSウィルスは咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫から感染しますし、
大変感染力が高く蔓延しやすい感染症になります。

しかし、登園制限や登園許可証が必要な病気ではありません。

というのも、RSウイルスの初期症状は普通の風邪の症状と区別がつきにくいために
RSウィルスに感染していることに親御さんもお子さん本人も気付かない場合が殆どだからです。

病院で専用の判断キットを使用しなければRSウィルスに感染しているかどうかの診断は付きません。

スポンサードリンク

病院でRSウイルスと診断されたら、自宅で安静に過ごし、
咳や鼻水などの症状が完全に収まるまで様子をみましょう。

しばらくは食欲も以前と比べれば落ちてしまいがちですので、
全身症状が落ち着き、かつ、食欲も戻れば通園できる目安とするのがいいでしょう。

RSウイルスは何回も感染してしまいますが、感染の回数を重ねるごとに
症状は軽くなる傾向にあります。

ですので、月齢の小さな子供さんの場合、回復までに日数がかかる事があります。

免疫力には個人差がありますので一概には言えませんが、
小さな子供さんの場合は念のため、長めにお休みするほうが安心かもしれません。

「せっかく治ったと思ったら、またぶり返した!」

なんて事の無いように、完全に回復するまで
注意して見てあげましょう。

RSウイルスなかからない為の予防方法や注意点とは

RSウイルスに感染してしまった場合、残念ながらRSウイルス感染症のワクチンや特効薬はなく、
対症療法が中心となります。

ミルクの飲みが悪い場合は輸液をしたり、咳に対しては気管支を拡げる薬、痰を切りやすくする薬、
炎症を抑えるステロイドを使いながら治療をしていきます。

RSウイルスは55℃以上の熱や、界面活性剤、エーテルなどで不活化され、
せっけんや消毒液で感染力を失います。

感染ルートは、飛沫(ひまつ)または接触での感染が主になりますので、
マスクを着けて咳エチケットに努めることや、うがい・手洗いを十分にすることが
もっとも有効な感染予防になります。

特に、RSウイルスが流行する頃(10月頃~2月頃)には、
次のような場所、行動を避けましょう。

・受動喫煙の環境
・人の出入りが多い場所
・保育所の利用
・乳幼児と兄姉(学童、幼稚園児)との接触

気管支にダメージを与えないようにし、
なるべく人込みを避けましょう。

兄弟がいる場合はなかなか難しいかと思いますが、
手洗い・うがいやアルコール消毒スプレーなどを上手く活用しながら
予防することはできます。

お子さんが辛い思いをしないためにも
気をつけてあげましょう。

まとめ

冬になるといろんなウイルスが流行してしまいますが、
RSウイルスは感染力は高いものの予防方法は普通の風邪と変わりありません。

どんな病気にも言えることですが、
うがい・手洗い・マスクは必須になりますので
毎日の習慣として徹底していきたいですね。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする